by 山田達也 2021年8月21日 ≪Column vol. 10≫
オリンピックが終わりました。
多くの選手たちが私たちに感動を与えてくれました。ほぼ無観客での開催でしたが、選手たちは開催できたこと自体に感謝の気持ちを込めて、インタビューに答えてくれました。
その姿をテレビで見ているだけで素直に「開催できて良かった」と思いました。パラリンピックも24日に開会式です。オリンピックの経験も生かして是非選手の皆さんが、今までの練習の成果を発揮して活躍できるように祈っています。そして何とかコロナの感染も早い段階で収束に向かってほしいと願っています。
この夏も暑い日が続いています。また例年のように集中豪雨があり各地で土砂災害など大きな被害が出ています。避難指示については各自治体での判断により発令されますが、毎回同じ様な原因で避難が遅れたりして被害に遭遇しているケースが見られます。避難警報、避難指示は早いに越したことはないのでしょうが、いろいろな要因がありその判断は非常に難しいのだと思います。
当然想定外のことも起きてその地域によって適切な判断が求められます。実際に現場においては大変なご苦労があることでしょう。土砂災害といってもいろいろなパターンがあり、又規模も様々です。ハザードマップでの周知は勿論必要で、自分の家がどのような地域に位置してどんな災害に巻き込まれる恐れがあるのか、日頃から頭に入れておいて家族ともその情報を共有して、いざという時には自分の判断で避難しなければならないと思います。高齢者の方には周りの人たちの援助が必要になるので、日頃から各地域での連携がとても大事だと思います。2階は大丈夫だったのに1階には土砂が流入した。このようなニュースを見るといたたまれない気持ちになります。具体的な緊急避難の方法などもその場の状況に応じて対応できるように、日頃から各地域で周知徹底していかなければならないと思います。
崖がある敷地に新たに建築する場合は、鉄筋コンクリート造の擁壁で建物自体を保護したり、基礎を深くしたり、もちろん崖自体が崩れないように造成工事なども行うわけですが、既に崖がある敷地に家が建っている場合は新築時のようなわけにはいきません。本格的な工事をするのは状況にもよりますがかなり難しい工事になります。それでもできる限りの対策を立てて何らかの形で工事を実施できれば、危険度は軽減できます。行政でも補助金を利用できるところがありますので、そのような制度も活用して、出来る事なら何らかの対策は取っておきたいところです。
それでもなかなか工事が難しい場合に、本格的な工事はできないまでも何か緊急避難的に建物を土砂から守れるようなことができないものでしょうか。山側の外壁に厚めの鋼板だったり、メッシュのようなものを張ったりして、最低限土砂の流入だけは防ぐとか。大規模な災害には不向きでも、最低限の緊急避難的ないろいろな対策ができないものでしょうか。専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、これだけいろいろな技術が発達している世の中で、何かいい方法が構築できればと思います。
私たちは今後も扱うその土地についての情報を集積して、ハザードマップでの情報はもとより、特に崖地がある物件についてはその危険性を把握して、危険を取り除くための工事方法を提供したり、常にお客様に安全に過ごしていただけるように努力していきます。