by 山田達也 2021年11月30日 ≪Column vol. 13≫
コロナの感染者が減少し収束に向かって良かったと思っていたら、また新たなウイルスのことが報じられ、1ヶ月は全世界からの入国を原則認めないという事になりました。各国の状況や今後の見通しがつかないため止むを得ない措置かと思います。日本で働く外国人が入国できないと様々な業種で人手不足が生じ、これからの経済活動にも影響が出る事でしょう。
自分たちが今できるのは、今一度気を引き締めて、感染しないように従来通り日常生活の中で各自が注意して活動していくことかと思います。
早いもので今年もあと一か月です。年内に済ませる事は計画を立て、予定通りにこなしていきたいところです。
新たな年を迎えるにあたって、どうしても現在置かれている環境や、価値観の変化、今後の課題などいろいろなことを考えてしまいます。
リモートでの仕事が増えて、はじめのうちは効率が良いとか、通勤の時間を有効に使えるなど、いろんな利点が挙げられていましたが、長期化するうちに家庭内が上手くいかないとか、やはり対面でないと思いが伝えにくい、出勤して仕事とプライベートの時間はきちっと分けて使いたいなど様々な声が聞こえてきます。仕事の内容によってはリモートが適していたり、各人の価値観や性格にもよることはもちろんの事、そもそも職場にいかなければ仕事にならない人も大勢いるわけです。飲み会にしても以前のように大人数での宴会が難しい状況です。
いろんな意味で今後は仕事の取り組みをどうしたらよいのか、それぞれの局面で状況を見極めながら判断をしていかなくてはならないと思います。
先日郊外の住宅で、屋根の修理の依頼がありました。現場を職人さんに見てもらいましたが、棟の瓦を積みなおしてその他の所は補修程度で済むとの見解です。その他には軒天がベニヤのため、一部表面の塗装がはがれた状態なので、これをどうするかとの話になり、張り替えるなら築年数も30年以上だし、以前外壁塗装工事の際に塗装はしているものの、ベニヤなので全てを軒天ボードに張り替えた方が良いかとの話になりました。
軒天の工事をするには当然足場が必要ですが、足場の費用を考えるとちょっと迷うところです。外壁の塗装も行うのであれば費用対効果はあるのですが、外壁塗装は以前実施しているのでまだ痛んでいません。本来の目的である棟の瓦積み直しは何とか足場なしで仕事ができるのでどうするか、お客様とも相談しました。打合せの中で現在軒天の表面がはがれているのは、裏側の一部だけだし、表側ではないこともありこのままの状態で様子を見ようという事になりました。結果的に工事予算は39万円です。軒天ボードは状況を見ていよいよ駄目だとなったら、その段階で実施しよう。その時は外壁塗装も一緒に行えば効率的だとの話になりました。最終的にはお客様の判断ですが、判断ができるようにそれぞれの工事を見積もって、選択肢を作ることがとても大事だと思います。
もちろんお客様によってはいずれやることになるなら、今回一緒にやってしまおうという判断をされる方もいると思います。やはりお客様が納得する方法で行うのが一番です。どちらの選択肢も建物の状況を考えて、施行者側として許容範囲であれば問題がないと思います。
建物の改修工事はケースにもよりますが、各部所修理の優先順位と改修工事の範囲を決めるのがとても大事だと感じています。これからもお客様の声を聞きながら、的確な工事を提案できるように頑張ります。