◆不動産の短所と長所

by 山田達也 2022年3月29日 ≪Column vol. 16≫

まん延防止措置もやっと解除されました。ひとまず安心と言いたいところですが、まだまだこれからの状況を見極めながら日常生活を送っていかないといけないと思っています。どのように収束していくか分かりませんが、今までどおり感染対策には注意して過ごしていこうと思います。 

 それにしてもロシアのウクライナ侵攻には驚きました。 

ここまで過激な行為に及ぶとは思ってもいませんでした。日々のニュースを見て一般市民が標的にされている映像があまりにも多く、心が痛むのは勿論のこと口惜しさというか、怒りというか今までには経験したことがない気持ちになっています。しかしウクライナは大統領をはじめ国民が一致団結して国を守ろうとしています。この事にも私はとても驚きました。今までの長い歴史の中でいろいろな時代の変遷を経験したからこそこういう思いが一層強くなるのか、平和な国で平和な時代に生きてきた私にはとても思いが至りません。 

 とにかくなるべく早い段階で攻撃が終息するのを祈るばかりです。 

 桜も咲き始めて花見のシーズンになりました。まん延防止措置も解除になって昨年よりは楽しめる雰囲気です。3月初めには河津まで河津桜を見ようと思い計画性もなくふらっと出かけたところ、丁度時間の都合がよい電車、伊豆急のサフィール踊り子はすでに満席で、仕方なく遠出は諦めて京急で三浦海岸まで行って三浦の河津桜を見物してきました。 

 沿道はある程度の人出で、間隔は取りながら前の人の後を歩いてゆく状態でした。帰り際誘惑に負けて駅の手前ですし屋に入り、昼間から一杯引っ掛けてしまいましたが、花見でかなり歩いて運動したのでこれくらいはいいかと自分で納得してしまうのが悪い癖です。まあ精神衛生上はいいのかもしれません。 

何事にも納得できるかできないかという事については個人差があり、難しい問題です。家や土地を探すときやお部屋を選ぶときなど、どこまで自分の理想に近い物件を見つけられるか皆さんとても悩むところだと思います。 

 駅に近い、日当たりが良い、坂道がない、キッチンや設備が充実している、デザインが良い、新しい、いろんな条件がそれぞれの方にあると思います。 

物件を探すのが仕事の私たちは、そんなに好条件を並べられたってそんな物件は中々ないなと心の中では思いつつも物件を探すわけです。 

当然のことながら100%完璧な物件などまず存在せず、ご要望にお応えすべく理想に近い物件を探さなければなりません。そんな時はやはりご希望の優先順位をきちっと読み取ってお客様の気持ちに近づいた上で、駅から5分余計にかかるが日当たりは最高の物件が良いのか、平地ではなく少し坂がある高台だけど浸水の心配はなく日当たりも良好な物件なのか、いろいろと思いを巡らせて選ぶ必要があります。 

優先順位の整理がある程度つくと物件を絞り込む方法も整理がつきます。 

お客様に10件ある物件の内、見ていただこうと思う物件を選ぶのも選びやすくなります。 

必然的にお客様に対しての説明の仕方にも整理がついて,分かりやすくお話ができるようになります。 

その上で該当する物件をお客様に見ていただく訳ですが、私は物件の良いところはもちろんよく説明しますが物件の短所も必ず説明します。長所だけでなく短所もわかって始めてお客様は希望の優先順位の整理も付き、納得して購入あるいは借りていただけることになると思っています。 

物件の良いところだけをどうしても説明しがちですが、これは住んでみてからこんなはずじゃなかったとか、こんな話は聞いていなかったとかよくある話につながってしまう事態になることを十分私たちは認識すべきだと思います。 

 お客様にしましても物件の全体を、長所短所も含めて理解することで本当の意味で納得する事ができると思います。 

 物件を検索して希望に合ったものを選ぶのは中々大変ですが、これからもお客様の意を得た物件を探せるように頑張ります。 

 今週は大岡川で夜桜見物をしようと考えてます。夜の花見なので当然ためらうことなくお酒も飲みに行けると自分自身で納得しています。