by 山田達也 2022年4月28日 ≪Column vol. 17≫
新聞の一面は毎日ウクライナの情勢についての記事です。
いつまで続くのか分かりませんが、何とか終息してくれないかと祈るばかりです。ウクライナが反撃して持ちこたえてほしいのですが、今の状況では一歩間違えば大変な事態になりかねないということもあり、本当に不安がつのります。
とにかく休戦して話し合いができるようになればと思うのですが、なかなかそんな簡単に事は運ばないのでしょう。これ以上市民が犠牲にならないことを願ってやみません。
コロナの感染者は少しずつ減っているようですが、これから連休もありその後の状況がどうなるか心配でもあります。ワクチンは繰り返し摂取しなければならないようですし、しばらくは状況を見ながら臨機応変に対応するしかないのでしょう。何とか収束してマスクを外せるようになることを願いながら過ごしていこうと思います。
ここのところ暖かい日が続き過ごしやすくなってきました。これから少しずつ暖かくなって夏の暑さへと続くのでしょうが、真夏の暑さを思うと少々うんざりします。
ここ数年寝る時もエアコンをつけて、タイマーで夜中に切れるようにセットして毎日を過ごしていました。子供の頃にまだエアコンなど使ってないときは、寝るときには蚊帳と蚊取り線香がセットでした。窓を開けて風を入れて寝冷えしないようにと腹巻などして寝たことを思い出します。それから少し経つと扇風機がどこの家にも普及してみんなが利用するようになりました。
あの頃は今より気温が低かったこともあるのでしょうが、エアコンがなくても過ごせていました。やはり便利なものに慣れてしまうと少しでも快適に過ごそうと思って、文明の利器に頼ってしまいます。まあ家にいて熱中症で死んでしまったら大変ですから、そこはある面仕方がないのでしょう。
真夏の何か月かは涼しいところで仕事はリモートで、寒い時の何か月かは暖かいところでやはり仕事はリモートで、子供はこの間夏休み冬休みをフルに使って、勉強しないといけないときはやはりリモートで授業を受けて過ごせたら、なんて考えてしまいます。ワーケションなども普及してきているようですから、ここは思いっきり春秋は従来の自宅で生活、夏冬の数か月はそれぞれ別の場所で生活をして、都合3か所を行ったり来たりの生活も楽しいかもしれませんね。
空き家対策など地方でも力を入れていますので、このような用途で使える住宅の整備や、利用者が活用しやすくなるように、国や自治体でも移住時にかかる交通費などの補助や、税制での控除など何かしらサポートがあれば使いやすくなるのではないでしょうか。
少子高齢化が進み人口が減っていく状態で、一極集中で地方が衰退するのを少しでも食い止めるには、限られた人数でも移動して生活することで、それぞれの地域に何らかの形で収入が増えればその一助になるかもしれません。
昨年新たな住生活基本計画の概要が国で決定されています。
この中には「立地・管理状況の良好な空き家の多様な利活用の推進」
「所有者不明の空き家について、財産管理制度の活用等の取り組み、空き家・空き地バンクを活用して、古民家の改修等を進めてセカンドハウスやシェア型住宅、多様な二地域居住。市街地では地方創生やコンパクトシティ施策と一体の整地整序や、ランドバンクを通じた空き家・空地の活用・売却などによる総合的な整備」と記載されています。昨年もこの点に触れましたが今後はいよいよ私たち自身が今ある様々な課題に対して、知恵を出して一つずつ実行できそうなことから取り組んでいかないといけないと思います。
今コロナの影響で働き方が変わり様々な生活の仕方が見受けられます。
多様な二地域居住も住生活基本計画で示されていますが、季節によっ.ての
三地域居住も可能性としては充分考えられるのではないでしょうか。
地方での古民家再生や空き家の再利用など、取り組みが進んでいる自治体もあります。今後さらに成功事例も参考にして新たな取り組みを始めていかなければ、人口減少や空き家・空き地、地方のさらなる過疎化などの問題が解決しないと思います。
国、地方自治体、業界団体、NPOなどがうまく機能して取り組みができれば具体的な作業も進むと思いますが、なかなかこれが難しいところです。
基本は行政が中心ですが、やはりこの問題に特化された第3セクター等が立ち上げられて、シンクタンクとしての機能も備えて、ランドバンクなどの活用も視野に入れながら進めていくことが必要だと思います。その上で始めて地方自治体、業界団体、NPOなどが機能的に動けるようになるのではないでしょうか。
日々の業務の中でも長期的な視野で、少しでもこの問題のほんの一部かもしれませんが携わって行けるように努力していきたいと思います。