農業の将来と農地の利活用

by 山田達也 2022年10月26日 ≪Column vol. 23≫

 

ここのところ肌寒い日が続いています。着るものを考えてしまう時期ですね。洋服の選択で昨日は24℃で暖かく、半袖シャツでも過ごせたのに今日は17℃

上着は厚手がいいのかどうしようかと迷います。

夜はもっと気温が下がるので、薄手のコートも必要かもしれません。 

仕事の時はなるべくコートがない方が便利なのですが、この時期風邪でも引いて熱でも出たら、コロナの検査もインフルエンザの確認もしなければならないと思うと「備えあれば憂いなしで」脱いだり着たり荷物になっても一応着ていった方が無難なのだと考えてしまいます。

 コロナの第8波、来年1月がピークとかいろいろな情報が出ています。

インフルエンザも同時に増えるとか心配の種は尽きません。

早めの新しいワクチン接種やインフルエンザ予防接種と、できることから始めるしかないですね。

観光地は外国人観光客も増えて賑わっています。日本人観光客もいろいろな制度を利用して各地で賑わいが戻ってきました。

やはりテレビで観光地に、観光客が大勢写っているのを見ると何となくほっとします。

 事ここに至ってゼロコロナは無理で、人の流れが増えてもなるべく感染者が増えないように、人が集まるところの基本的な対策や、飲食時における各自の注意事項など、少しでも安全に過ごせるようにみんなが考えて行動するしかないと思います。

国としてはコロナ禍の中でもいろんな仕事が回せるように、お金が滞らないように、工夫しながら世の中の仕組みを更に見直す必要があると思います。 

 コロナに続いて急激な円安が進んでいます。海外からの観光客はうれしい限りでしょうが、国内ではウクライナとロシアの影響もあって、輸入品である穀物やエネルギー資源をはじめ色々なものも値上がりしたことで、ガスや電気料金、食べ物迄一斉に価格が上昇しました。

 難しい経済のことはよく解りませんが、金利の問題だけで円安が進んでいるのではないでしょうし、いろいろな事が重なってこういう状況になっているのでしょう。

円安に直接関係はないのかもしれませんが、改めて報道のデータなどを見て思うのは、食料自給率の低さです。石油やガスなどの天然資源はいたしかたないとしても、小麦などの穀物については(小麦に限りませんが)生産する土壌はあるわけで、いろいろな要因はあるのでしょうが、国内で作るより輸入品の方が安いという事が問題の大きな一因でしょう。

もちろん日本の農業自体高齢者が多く、遊休地が増えているとかさまざまな事が食料自給率にも影響しているのは多少なりとも理解できます。

今ウクライナとロシアの問題でいろいろな事が現実として起きうるという事を私たちは学習しています。

 軍事力についても国を守るために、予算を増やして対応力を強化しようと動き始めました。生活に欠かせない食料の問題についても、軍事力と同等に考えることは難しいにしても、何らかの策を講じて万が一の時に備える必要はあるでしょう。 

農業は少しずつですが従事する若い人たちも増えています。輸出できる優良な果物や、生産性が良い物などそれなりに従事する方たちの創意工夫もあって成り立っているのではないでしょうか。しかし生産性の低い小麦とかは作っても利益は出ないでしょうし、小麦に限らず家畜用のトウモロコシなども含め、要は輸入した方が安い物は利益が出ないわけです。

 現在耕作地の拡大や、若い人たちも更に従事しやすいように様々な取り組みをしています。より一層農業に従事する人が増えて、作物の生産が増えることを期待します。生産が増えることで国の力も少しはつくと思っています。 

 長期的な取り組みとは別に喫緊の課題として、何か事が起こった時に備え、食料関係の自給率も含めてなにがしかの予算を付けてでも、短期間のうちに食料の確保だけは何とかしておいてほしいと思います。

 勿論国としても様々な事を想定して動いているのでしょうが、あまりにもいろいろなことが次から次へと出てくると、その対応力も限界があるのではないかと心配です。

 国の大きな問題に対しては私自身なす術はなく、ただこうして思いを巡らすだけなのですが、不動産業という私の仕事においては、農地付きの建物売買や、農地自体の活用方法、空き家・空き地の更なる利活用、また爆撃によるシェルターまでも想定したくはありませんが、地震など災害に対しての問題、いろいろとこれからのことに備えて考えていかなければならないと思っています。