by 山田達也 2023年12月1日 ≪Column vol. 36≫
寒い日が続いています。秋はどこに行ってしまったのか、というように終わってしまいました。各地で早くから初雪の知らせが報道されて、なんかいきなり「秋ではないですよ。冬だという事を認識しなさい。」と言われているみたいで「ハイ分かりました。風邪などひかないように気を付けます。」と思わず答えてしまいたくなります。今はもう東北、北海道では一部で大雪です。大雪での被害に遭わないように事前の対策がとても大事だと思います。
日本シリーズも終わって阪神タイガースが38年ぶりに優勝しました。大いに盛り上がりました。岡田監督は38年前に選手で優勝、今度は監督として優勝です。なかなか経験することができない事です。
大谷選手は44本のホームランでホームラン王となりました。アジア出身の選手では初めてとの事、おめでとうございます。
ケガで途中から出場できなかったにもかかわらず快挙です。来年は打者に専念することになるのでしょうが、益々の活躍が楽しみです。
などと思っていたらなんと今度は、満票での二度目のMVP獲得の朗報です。
嬉しい出来事が続きました。大谷選手は本当に素晴らしい活躍でした。
心を痛める出来事は、ウクライナとロシアに続いてイスラエルとパレスチナの問題です。ハマスによるイスラエル人の拉致に始まり、イスラエルのガザへの攻撃、どんどん深みにはまって大変な事態になっています。
日本をはじめ国連など何とかできないのかと気を揉むばかりです。イスラエル軍は病院まで制圧したので、とにかく病院が機能するように行動してもらい一人でも多くの人が助かるようにしてほしいです。人質の解放によって期限を決めた停戦が合意に至って現在停戦状態ですが引き続きの解放と停戦が継続されて、何とかそのまま平和を取り戻してほしいです。今年も気候変動での災害や、戦争、いろいろなことがありました。来年は少しでも様々なことが好転しているといいのですが。
最近映画を見ることが少なくなりました。見たいと思う映画はいくらでもあるのですが、映画館に行くこと自体が億劫になってしまいました。
少し前は話題作があるとよく見に行ったのですが、やはり一時期のコロナの影響もあるのかもしれません。
以前は自宅でもよくビデオを借りて見ていました。ビデオだとかなり昔の映画も見ることができるので、好きだった映画は何回も見てしまいます。
一番多く見たのは「カサブランカ」でその次は寅さんの「男はつらいよ」です。
寅さんシリーズは何回も見ましたが、その中でリリー(浅丘ルリ子)とのシリーズは、それだけを4本まとめて借りて通しで見たりしていました。
なんか物語をシリーズでまとめて見たくなるというのは、一作目を見てリリーと寅さんとのその後がまた直ぐに見たくなってしまうからです。
寅さんシリーズは49作目からかなり時間をおいて2019年に「お帰り寅さん」が放映されました。寅さんはもとより周りの人たちもすっかりいなくなって、甥っ子の満男(吉岡秀隆)には既に子供もいるという設定です。
何かこの作品を見てこれで自分としての寅さんシリーズも、けじめがついたというか、寂しい気持ちもありますが、納得して見終えることができたという感じです。
カサブランカはドイツがフランスにも侵攻し、そのためにフランス領モロッコのカサブランカに逃避してきた人たちが、そこからさらに安全な国に向かおうとしている時代の映画です。
主演はリック役のハンフリー・ボガードとイルザ役のイングリッド・バーグマン。
この映画の印象は勿論過去の恋人との儚い恋愛の思い出も強くありますが
悲恋というよりはむしろ、強い男同士の友情を感じる映画でした。
ラストシーンでリックは昔、恋人同士だったイルザと、その夫で政治活動家のラズロの二人を飛行機に搭乗させ、国外に向かわせるためドイツの将校を拳銃で撃ってしまいます。
地元の警察署長ルノーは、目の前で目撃しているのですが、警官たちが駆け付けると犯人を探せと言って、主人公のリックを助けます。
逃がした夫婦二人が乗った飛行機が飛び立つのを見送ると、空港を二人で歩きながらルノー署長はリックに、「地下組織(パルチザン?)に紹介してやる。」と言い、「これからが俺たちの戦いの始まりだな。」と言って、映画は終わります。
何度見ても感動するシーンです。何度か見た後に、この映画の続編ができてリックとルノー署長の活躍と、その後にドイツが戦争に負けて平和になった世界で、皆が平和に暮らしている姿が見れないかなと思ってしまうのです。
勿論映画はその映画なりのラストシーンが良くて、そこで終わるのが完璧なのかもしれませんが、いつもこの続きが見たいと思ってしまいます。
この映画で有名なセリフが「君の瞳に乾杯」です。
そして「時の過行くままに(アズ・タイム・ゴーズ・バイ)」の曲が流れて何とも言えない雰囲気の映画なのです。
物語に感動するのもいいですが、現実の世界での物語は自分で作らないといけないですね。特に仕事の上では自分の考え方や行動によって物語のラストシーンが決まります。登場人物のみんなが平和に暮らしているシーンを思い描いて日々物語を紡いでいこうと思います。